ブランド
京都で三代続く染屋の挑戦
日根野勝治郎商店
- 1952年
- 京友禅
- 日根野孝司
歴史
150社を束ねるプロデューサー
初代 日根野治郎が1952年、壬生に店を構えました。
現在は西陣に店を移し、三代に渡り京染め悉皆(しっかい)業を営んでおります。
悉皆屋は京都では染屋ともいわれ現代風にいうとプロデューサーのような仕事をしており、代々着物用生地の染色に携わってきました。
日本の中でも有数の染めの産地として知られる京都のこの土地で、長年にわたり蓄積してきた膨大な数の図案や友禅型、染見本を活かし、高い染織技術を持つ150軒以上もの職人と共に、京染めの総合プロデューサーとして、また京染めの未来を担う会社としてわたしたちは日々、丁寧なモノづくりを行っています。
着物用に特化した世界でも稀な一尺(約38cm)の生地巾の絹は、職人の手染めの技術・技法を最大限引き出すことができ、独特の色・柄・風合いが生まれます。
しかし着物が少しずつ姿を消し、私たちが染色した生地を手に取ってもらう機会も減ってきました。
「少しでも多くの人に私たちが生み出した生地を手に取ってもらいたい。」
そのような想いで職人が着物用に手染めした絹の生地をつかい、現代の生活に溶け込むアイテムをつくっています。
特徴
ライフスタイルに溶け込むアイテム作り
絹のApple Watch用バンド「Chameleon Band for Apple Watch」
京友禅の職人が手染めした着物用の生地を表面に使用し、生地の美しさを最大限引き立たせるために、一から金型を設計しバンドのフォルムを作り上げました。
ミニマルなデザインでシャープな印象のベルトは、工芸品でありながら現代的なたたずまいを感じさせます。
生地や染めによって様々な表情を見せるこのバンドは、上下別々に購入することができますので、気分やシチュエーションに合わせて自由にコーディネートしてください。
バックルには繊細な絹の生地を傷めにくく、取り外しもしやすいDバックルを採用しております。
KINUMASK (きぬますく)
こちらも同じく京友禅の職人が染色した絹の生地を使い作い、繰り返し洗って使用できるマスクです。
京友禅の色柄を楽しんで着用していただける事に加え、機能性にもこだわっています。
吸湿性・放湿性・保温性に優れUVカット効果もある絹の生地や飛沫感染を防ぐ洗える不織布、抗菌・消臭効果のある本藍で染めた綿ガーゼを使用した3層構造です。
また耳が痛くなりにくい柔らかいゴム紐で長時間の使用でも快適です。
染色、縫製は全て京都の職人が行っています。
耐久性も高く、毎日洗濯を繰り返しながら2ヵ月以上は利用可能です。
お客様へ
職人の技術力を最大限引き出す着物
京友禅職人が染色した小幅の生地は、これまで主に着物用の生地として用いられてきました。
世界を見渡してもこれほどまでに染色に情熱をかけて、多種多様で緻密で繊細な加工を手作業で行っている産地は他にはありません。
着物の需要が減っていく中でも、多くの人に私たちが染色した生地を手に取ってもらいたいと思っています。
幾人もの職人の手を渡りつくられる京友禅の生地。
職人の技と、絹の生地の柔らかな光沢や風合いを感じていただけると嬉しいです。
受賞歴
2016年 伝統的工芸品 京友禅(型染部門)伝統工芸士 認定
2018年 京都府「元気印」中小企業 認定
2021年 OMOTENASHI SELECTION 2021