ブランド
伝統工芸で自由な創作を楽しむ
菊田宏幸
- 2001年
- 加賀友禅
- 菊田宏幸
歴史
500年の歴史を持つ加賀の染め技術
加賀の染物は今からおよそ500年前、「梅染(うめぞめ)」という梅の皮や根で無地に色を染める技法に始まりました。
その約200年後、京都で人気の扇絵師・宮崎友禅斎(みやざきゆうぜんさい)が金沢に移り住み、斬新な模様染めを次々と考案して技術を発展。
加賀友禅は加賀百万石の武家文化の中で大きく花開き、たくさんの作家を輩出します。
私、菊田宏幸は加賀友禅作家の前川哲氏に師事した後、2001年に独立、落款登録をいたしました。
作家になるためには、師匠の下で5年以上の修行を積むことが必要です。
じゅうぶんな技量を身に着けた後に、推薦を得て協会の会員資格が与えられます。
制作したきものには作家の落款がしるされ、これが伝統工芸品「加賀友禅」の品質保証となります。
特徴
ぼかし染めの世界に遊び心を注ぐ
加賀友禅は京友禅と違って、金箔や絞りなど染色以外の技法は用いません。
加賀五彩と呼ばれる自然の色からとった5色を基本に、作家が思い思いの色を足したり引いたりしながら、写実的な草花など絵画調の柄を描きます。
糊を輪郭に置いて他所の色がにじまないように防ぐ「防染」や、ぼかし染めにも独特の手法を持っています。
「外ぼかし」は、外側を濃くして中心に向かってだんだん淡く描く技法。
「虫くい」は柄のアクセントとして、木の葉が虫に食われている様子を表現します。
私もこの素晴らしい伝統工芸の世界で右往左往しながら、日々邁進しています。
そしてこの度、普段描くことのない心がなごむ絵柄を小物に取り入れ、遊び心を持って楽しんで創作をしました。
すべてきもの同様の工程で一点一点手描きした本格的な友禅染です。
お客様へ
最高峰の手仕事を楽しんで
加賀友禅は300年続く日本の伝統工芸品です。
昔と変わらない数多くの工程で、手間と時間をかけて制作された美しい絵柄は、パーティーや式事に見事な着姿を魅せます。
その加賀友禅の技法をそのままに、遊び心を加えて作家が楽しみながら創作した小物。
普段きものには取り入れないような、心がなごむ絵柄もたくさん描いています。
愛らしい動物や日常生活で見かける雑貨の絵柄は、あなたの心をほっこりさせることでしょう。
日本が誇る最高峰の手仕事をぜひ身近に楽しんでいただけたら幸せです。
受賞歴
2008年 伝統工芸士に認定
2012年 第155回美展 加賀友禅名匠創作展 優秀賞
2017年 第39回伝統加賀友禅展 銀賞
2018年 第40回伝統加賀友禅展 金賞
2018年 第161回美展 加賀友禅名匠創作展 優秀賞
プロデューサー
「日本に眠る才能」の価値をもっと多くの人に
■J Flavor
地元に、世界に、社会に笑顔を。
私たち J Flavor(ジェイ・フレーバー)は、日本が持っている伝統、技術、感性など様々な才能を掛け合わせ、新しい価値を創り出す工芸プロデュース集団です。
日本が持つ才能の素晴らしさを世界中の人に知ってほしい。
日本製品の価値を通じて、全ての人が笑顔でいられる社会を目指して。