ブランド
刃物を研ぎ、心を研ぐ。
森本刃物製作所
- 1926年
- 堺打刃物
- 森本 光一 森本 守 森本 麻佐子
歴史
心を込めて堺打刃物をつくり続ける
16世紀ごろから堺ではすでに包丁づくりが盛んに行われていたと伝えられており、江戸時代にはその高度な鍛造技術から幕府より「堺極」の印を受け、全国に堺打刃物の名前は轟きました。
日本を代表する刃物産地の一つである堺の刃物づくりは、鍛冶=鍛造と、刃付=研磨の両部門が完全に分業しているのが特色です。
初代森本宇一郎が90余年前に創業し、現在まで研磨のプロフェッショナルとして、森本刃物製作所は技術を積み重ねてきました。
経済産業大臣認定伝統工芸士である二代目、森本光一があとを継ぎ、本職用和包丁を一本一本手で研ぎ、心を込めて堺打刃物をつくり続けています。
特徴
大阪の伝統工芸の集大成
堺打刃物の品格を包丁以外でも楽しんでいただこうと考え、伝統工芸士が和包丁と同じ工程で仕上げる最高級ペーパーナイフをつくり上げました。
柄には大阪の伝統工芸である「大阪浪華錫器」と「大阪唐木指物」の職人の協力により「錫」と「唐木」を使用しています。
錫は、浄化の力があるとされて神事でも使われてきた金属であり、紫檀に代表される唐木は水に沈むほど密度が高く、仏壇に使われる最高級木材です。
刃は堺で伝統的に用いられている炭素鋼と呼ばれる鉄と炭素の合金を使い、焼入れをして硬い刃先に仕上げています。
硬い刃先と軟らかい地金とが接合して鍛造されるので、刃に柔軟性があり切れ味も抜群です。
お客様へ
邪を祓い、先を切り拓く縁起物
古来より剣や矢尻などの刃物は神話や伝説の中で多く語られ、宝物やご神体として崇められるなど、神秘的な存在と考えられてきました。
鍛治師が一本一本鉄を打ち固めて鋭い切れ味を得た打刃物は「邪を祓い、先を切り拓く」と言われ縁起物として扱われてきました。
会社設立のお祝いや昇進祝いなどの大切な方の門出のお祝いとして、お贈りいただけると幸いです。
受賞歴
2003年 大阪府青年優秀技能者表彰 「なにわの名工若葉賞」受賞
2008年 厚生労働省より「現代の名工」として表彰
2016年 黄綬褒章を受章