ブランド
Brand
扇子を持っただけでその善し悪しが分かる。皇室御用達職人の父から受け継ぐ技。
雲錦堂 深津扇子店
- 1860年
- 江戸扇子
- 深津佳子
歴史
History
江戸後期より150年以上受け継がれる伝統の技
私の父は、女性皇族の方が即位後朝見の儀(天皇陛下がご即位後、初めて公式に三権の長をはじめ国民を代表する人々に会われる儀式)の際に持たれる皇室御用達の扇子を手掛けていた名工でした。
そのような父「深津鉱三」に私は29歳で師事しました。
現在は「雲錦堂 深津扇子店」の五代目として江戸扇子を作り続けています。
特徴
Characteristic
伝統の中に現代的な美意識を取り入れる
「雲錦堂 深津扇子店」は皇族だけでなく、坂東玉三郎や中村時蔵などの歴代の歌舞伎役者の扇子も手掛け、現代に至っても江戸扇子の伝統と技を守り続けています。
江戸扇子は、分業制でつくる京扇子と違い、30以上ある扇子作りの工程を一人の職人が行うのが特徴です。
全ての工程を熟知しているからこそ、扇骨(竹)に合わせて地紙(扇に使われる紙)の厚さを細かく調整したり、様々な工夫を取り入れることができ、職人ごとにオリジナリティーあふれる扇子を生み出すことができます。
「雲錦堂 深津扇子店」の扇子は、そのデザインにも特徴があります。
古典的な日本の伝統文様をそのまま取り入れるのではなく、その中から着想を得ながらも、現代的な感性をミックスすることで、オリジナルデザインへ昇華させています。
伝統的な中にもモダンな雰囲気を感じるのは扇子作りの全てを知るからこそ。考え抜かれたデザインの賜物です。
お客様へ
For Customers
江戸扇子ならではの「音」も楽しんで
雅な京扇子に比べて江戸扇子は「粋でいなせ」な扇子です。
地紙の折幅が広く、丈夫で安定した作りになっています。
さらに、丁寧な仕事で作られた上質な江戸扇子は閉じたときに「ぱちん」と、とても小気味良い音が鳴ります。
暑い夏、扇いで涼を感じるだけでなく、「ぱちん」という江戸扇子ならではの音も楽しんでください。
受賞歴
Award
東京都伝統工芸技術保存連合会、荒川地区会員。荒川区指定無形文化財保持者。