ブランド
普段使いできる伝統工芸品を目指して
Atelier Kyoto Nishijin
- 2019年
- 西陣織
- 坂本神司
歴史
日本のモノ作りは生き続ける
Atelier Kyoto Nishijinは、2019年に京都で立ち上げた和雑貨のブランドです。
普段使いできる日本の伝統工芸品をコンセプトに、ちょっぴりお洒落なアイテムを揃えています。
私は西陣織の業界に10年携わった後に、レディースバッグ業界へと移り、日本のアパレル産業における様々な背景を見てきました。
その中で浮かび上ってきた疑問は、海外で低賃金の労働者に生産させた低価格の商品を販売するということは、ただただ「安い」というだけで、そこに職人や企画者の想いは存在するのだろうか、日本のモノ作りは、まだ世界で戦えるのではないかということ。
そこで、確かな技術を継承している西陣織で、世界に挑戦することにしたのです。
西陣織の始まりは、その名がついたのは室町時代ですが、技術の源流は古く古墳時代に遡ります。
それ以来、明治時代に入るまでは手機(てばた)でひとつずつ織る方法のみでした。
様々な要因の重なりで、一時は衰退の一途をたどりましたが、文明開化が浸透する中で織機(しょっき)が誕生。
ジャカード織が始まったのは、その頃です。
大陸から伝わった技術を取り入れて日本独自に発展し、「絹織物と言えば西陣織」と言われるまでになりました。
特徴
可愛いと思ったら西陣織だった
伝統産業における職人の高齢化、後継者不足の問題は深刻で、技術の衰退を防ごうとする様々な取り組みが方々でなされています。
西陣織についても、「現代の生活様式にマッチする商品を」と、色々生み出されてはいますが、着物や帯など和装のための生地や端切れを、そのまま使って作られた物が多いため、どこか不調和な感じがします。
そこで私たちは、「西陣織だから良質」を前面に出すのではなく、「可愛いなと思って手に取ったら西陣織だった」というイメージを大切にしたいと考えました。
せっかくの伝統工芸品でも、ずっとしまったままではもったいない。
毎日使いたくなるようなお気に入りのアイテムを作りたいのです。
そのためには柄や配色からオリジナルで企画し、商品とのバランスを重視。
自分の家族に使ってほしいかどうか、可愛いか可愛くないか、という感覚や想いを大切にした判断基準でモノ作りをしています。
お客様へ
お気に入りの和雑貨を見つけてください。
毎日使いたくなるようなお洒落な和雑貨を、熟練職人の確かな技術によるジャカード織で作りました。
どれも、和洋問わずお使いいただける正絹のアイテムです。
たとえば、西陣織と京組紐といった伝統工芸品同士の夢の競演や、ギンガムチェックやタータンチェックの西陣織だったり、千鳥格子と迷彩柄の組み合わせだったり、と和洋や新旧の要素をふんだんにミックスしました。
西陣織は絹糸を先染めし、多彩な色で鮮やかな柄を生み出すのが特徴の織物ですが、私たちは配色や柄を起こす段階から、完全にオリジナルで作っています。
そのため、西陣織の商品は市場に数多くありますが、同じ色柄の商品はないと自負しております。
ぜひ、お気に入りのアイテムを見つけて、心豊かな日常生活をお送りください。