
Brand
工房
燕三条の技術力が生んだ新しい癒やしのひととき
野崎製作所
- 1902年
- 金属プレス加工
- 野崎 喜一郎

歴史
History
燕三条の長いものづくりの歴史の中で培われた技術
江戸時代、河川の氾濫によって苦しむ農民に和釘づくりが奨励されたことに始まり、現在まで「ものづくりの街」として発展してきた燕三条。
その燕三条で1902年、初代社長 野崎 與七 が創業した野崎製作所(屋号 野崎久左衛門)が私たちのルーツです。
創業当時は木製タンスの金物などを製造しその後時代のニーズにあわせ、様々な金属製品の加工に携わってきました。
燕三条は日本でも有数の金属加工の町になりましたが、近年は海外製品が市場の大部分を占めるようになり地場の企業は年々減少しています。
燕三条職人の高い「切る・削る・磨く」という技術を生かしてなにか画期的な製品はできないかと模索する中で生まれたのが「GRAVIMORPH(グラビモルフ)」です。
大人向けの高級市場で日本が世界に誇れるブランドを燕三条の技術で生み出したいとの思いから、愛知教育大学で教鞭をとるデザイナー 樋口一成 教授に出会い、樋口教授の原案を洗練された大人向けに再プロデュースし全く新しい現代アート製品「GRAVIMORPH(グラビモルフ)」は誕生しました。
特徴
Characteristic
ありのままを生かした「自然と共存する」インテリアに
GRAVIMORPH(グラビモルフ)とは、GRAVITATION(重力)と MORPHOLOGY(形態学)という2つの言葉を合わせた造語で「重力によって動く造形」を意味します。
シンプルな形のモノとモノとの組み合わせ(出合い)が、自然の力である重力の影響を受けたとき、素朴でユニークな動きと心地よい音色を生み出します。
燕三条の技術を結集してグラビモルフは完成いたしました。
金属のレール部分と木材は接着剤や熔接を用いるのではなく精密な加工精度によりパズルのように組み合わされています。
これは、非常に高い技術力がなければできません。
接着剤を使わないことで、科学的な色の変化やズレなどが生じにくく、年月をかけて自然の木材や金属の経年変化を楽しんでいただくことができるようになっています。
さらに、金属と木材の材質本来の美しさを楽しんでもらえるように後処理も工夫しています。
金属には塗装やメッキをせず、黒染めという自然な風合いが残る処理をし、木材には最小限の無色透明なウレタン塗装により木目が美しく表現できるようにしています。
これは、日本人が古来より持っていた「自然と共存する」という考え方が活かされています。
日本人は、日本庭園「ししおどし」や「風鈴」を愛したように、自然を自分たちの生活の中に取り入れる文化を持っています。
グラビモルフは、このような日本独特の発想から生まれた大人のための癒しの逸品です。

お客様へ
For Customers
働き盛りの大人が子供心に帰れるような、癒やしのひと時を
デザイナーの樋口教授は幼児教育のスペシャリストで、グラビモルフの原案は子供の感性を刺激する要素が強いアイデアでした。
子供は遊びの天才です。
誰しも子供だった頃一つのコトに夢中になった経験があるはずです。
働き盛りの大人が「ふっ」と子供心に帰れるような、癒やしのアイテムを作れないかと考え、原案を大人向けにアレンジしたのがユニーク、リラックス、インテリアの3要素を表現をしたものがグラビモルフです。
自然の力を利用した不規則で趣(おもむき)のある動きと、心地よい音色をお楽しみください。

受賞歴
Award
NY NOW summer 2019 「destination:new」賞 受賞