ブランド
金属加工から生まれた無垢なアイテム
速水製作所
- 1969年
- 金属加工
- 速水俊雄
歴史
いにしえから続く京都の金属加工
速水製作所は、1969年に京都で創業した金属加工メーカーです。
難削材のステンレスと、アルミニウムに特化した精密部品を製造しています。
日本における金属加工の歴史は古く、弥生時代まで遡ります。
仏教伝来とともに寺院や仏像が次々と造られ、金工技術も大きく発展。
その後、平安時代になると、金工師たちが奈良から京都へ移り住み、京都で多くの金属製品が作られるようになったのです。
その技術を継承してきた会社の多くが、時代の流れとともにだんだんと機械や工業用の部品を製造するようになりました。
当社の創業者は、金属の中でも扱いが難しいとされるステンレスの穴あけ加工技術を発明。
京都大学の教授の依頼で、地震や地層の研究用装置の部品を開発したり、医療用の道具を発明したりしましたが、いずれも特許を取得せず人助けに徹しました。
二代目は数々の技を受け継ぎ、アナログからデジタルへと移行させて、今日の美しい金属加工を実現しています。
特徴
熟練の技で新しい風を吹かせる
私たちは京都の文化を支えてきた匠の技を生かしつつ、新しい時代の波に乗るために、新しい発想が必要だと感じています。
そこでステンレスという難削材を50年以上削り続け蓄積してきた強みをアルミニウムにも活かして、部品だけでなく「日々の暮らしを豊かにする道具」にも生かしたいと考えたのです。
金属と日用品という組み合わせは、どこか無機質なイメージがありますが、私たちが目指したのは、ゆったりとした時間や空間を演出するやすらぎの商品です。
アルミ製の一輪挿しやペンスタンドは、一見すると金属の塊のようですが、伝統的な模様の「霞」や、親しみのある「リンゴ」などのモチーフを使い、やさしいイメージを表現することで、くつろぎの空間を彩る素敵なプロダクトに仕上がりました。
重厚感がありながらモダンでスタイリッシュな一輪挿しは、小さな植物を生けたり、お香立てにしたり、オブジェとして飾ったりと、お客様のアイデア次第で自由自在に楽しんでいただけます。
お客様へ
新しい京都ものとして
ステンレスとアルミニウムは、今や社会にとって必要不可欠な素材ですが、削り出すことで美しい光沢に仕上げることは非常に難しいものです。
私たちは、創業者が編み出した数々の技を継承し、デジタルで融合させて、こだわりの製品を生み出しています。
そして今後は、これらの技術を「誰もが日常的に手にすることができる製品」へと発展させていきたいと考えています。
なぜなら、金属製品には人を幸せにできるパワーがあると感じているからです。
古代より、人々は金属の輝きにときめき、癒され、希望の光を見出してきました。
その金属を緻密にカッティングすることで、より繊細で美しい製品が生まれます。
京都の文化を支えてきた高度な技能に、新しい感性を注ぎ込んで生まれたプロダクトを、これからの「京都もの」として発信していきます。
くつろぎの空間を演出するアイテムのひとつとして、ぜひ手に取っていただければと思います。