
ブランド
三大こけしの発祥地から笑顔を運ぶ
近野明裕
- 1982年
- 土湯伝統こけし
- 近野明裕

歴史
土湯こけしの伝統を今に伝えたい
私、近野明裕は、江戸時代から続く土湯こけしの伝統を受け継ぎ、一つ一つ心を込めて作品を製作しています。
大学卒業後の1982年に、父のいとこであるこけし工人、渡辺義雄の勧めで、佐藤佐志馬の家で修行を始めました。
しかし佐志馬は、その頃にはほとんどこけしの木地を挽いていなかったため、佐志馬の婿養子である佐藤久弥(きゅうや)氏に師事。
商工会議所で働きながら、週末に修行を続けました。
1983年には福島物産展にこけしを出品。
翌年には土湯こけし工人組合にも参加しました。
修行を始めてから15年目にあたる1997年には、土湯こけし公認組合にも参加が認められ、正式に土湯系工人としてこけしの製作を行うようになりました。

特徴
丁寧に心を込めて顔を描く
福島県の土湯こけしは、宮城県の遠刈田や鳴子と並ぶ、三大こけしの発祥地とされています。
頭が小さく、胴体は細め。
優しく見守っているような独特の表情と、素朴な色合いが特徴です。
ろくろの回転で生じる熱を利用して頭部を胴にはめ込むため、頭を回すとキーキーと愛らしい音が出ます。
頭頂部には「蛇の目」と呼ばれる黒い輪があり、前髪の両側には「かせ」と呼ばれる赤い髪飾りがあります。
胴にはろくろの回転を利用して赤、黄、緑の横縞模様が描かれています。
また「クジラ目」と呼ばれる切れ長の目は、二重まぶたで表情が豊かです。
とくに眼の描法は晩年の佐藤佐志馬の技術を継承していましたが、次第に自分の作風を確立するようになりました。
私は夜、気持ちを落ち着かせてこけしの顔を描きます。
一晩に8個が限度ですが、やりがいと楽しさを感じながらこけし作りに励んでいます。

お客様へ
生活を温かくみまもるインテリア
私は江戸時代からの伝統を受け継ぎながら、40年以上にわたりこけしの製作を続けています。
土湯の伝統こけしの研究を通じて、先人の作品の復元にも挑戦する一方で、「かぐや姫こけし」などの新しいスタイルのこけしも生み出しています。
古き良き匠の技を守りながら、現代のライフスタイルにも寄り添うデザインが魅力です。
お手に取っていただければ、こけしの持つ独特の懐かしさとぬくもりを感じていただけると思います。
一つ一つ心を込めて作り上げたこけしは、私にとって皆、可愛い娘のよう。
リビングなど、憩いの空間に置いて慈しんでいただけたら幸いです。
受賞歴
全日本こけしコンクール(白石市)入賞
みちのくこけし祭り(山形市)入賞
プロデューサー
「日本に眠る才能」の価値をもっと多くの人に
■J Flavor
地元に、世界に、社会に笑顔を。
私たち J Flavor(ジェイ・フレーバー)は、日本が持っている伝統、技術、感性など様々な才能を掛け合わせ、新しい価値を創り出す工芸プロデュース集団です。
日本が持つ才能の素晴らしさを世界中の人に知ってほしい。
日本製品の価値を通じて、全ての人が笑顔でいられる社会を目指して。