ブランド
創業300年以上、伝統を次の世代へ
松田染物店
- 1702年
- 筒描き染め
- 松田成樹
歴史
日本でも数少ない筒描き染め
私たち松田染物店は、江戸時代末期である1702年(元禄15年)に創業し、約320年の歴史を持つ老舗です。
元々は藍染めの紺屋として商売を始め、明治初期より筒描き染めを開始しました。
藍染は蓼藍(たであい)の葉を乾燥・発酵させスクモと呼ばれる原料を用いて染料液を作り、そこに布を浸して染める技法でインディゴ染め、ジャパンブルーとしても有名です。
一方で筒描き染めはまず、もち米などで作った防染用の糊を渋紙の筒に入れ、筒の先から糊を押し出しながら麻布に直接、模様の輪郭を描いていきます。
天日で糊を乾かした後、シカやオオカミの毛でできた刷毛を使って白い麻布を染め上げていきます。
水で糊を洗い落とし天日に干した瞬間、真っ白な曲線が美しく浮かび上がります。
特徴
海の上で映える鮮やかな大漁旗
筒描き染めの製品の中で、最も注文が多いのは大漁旗です。
大漁旗は元々、音が届かない海上での連絡手段(合図)として地味なデザインで作られていましたが、近年は新造船作りに携わった人たちから新しい船主へのお祝いの品として贈られることが増え、デザインも色鮮やかに変化してきました。
今回は大漁旗を記念品や贈答品としてオーダーメイド制作をしたり、筒描き染めをより身近に皆さんに楽しんでいただくため、エコバックやトートバックなど身近な商品を提供いたします。
お客様へ
手のぬくもり、温かさ
筒描き染めは非常に手間がかかるため、全国で次々と姿を消し鳥取県で残っているのは私達だけになってしまいました。
しかし「300年以上続いてきた伝統を終わらせるわけにはいかない」という気持ちで仕事に打ち込んでいます。
幸いにも長男が跡を継ぎたい言っており、私のノウハウを全て継承するべく修行の真っ最中です。
一枚一枚が手作りでオリジナル。
皆さんには機械にはない手のぬくもり、手書きの味わいを感じていただけたら嬉しいです。