
ブランド
瀬戸焼の真髄から生まれた独創的な器
竹内真吾
- 1982年
- 瀬戸焼
- 竹内真吾

歴史
せとものの町で生まれ育った陶芸家
「炻器」の作者である竹内真吾は、愛知県瀬戸市生まれの陶芸家です。
瀬戸は1000年以上前から焼き物の生産が盛んな世界有数の窯業の町。
原料である良質の木節(きぶし)粘土や蛙目(がいろめ)粘土、窯を焚く燃料となる松の木などが豊富にある自然に恵まれた地域です。
日本の陶祖の1人である加藤四郎左衛門景正(藤四郎)加藤藤四郎は、鎌倉時代に南宋(中国)で陶芸を学んで帰国した後、焼き物に適した良質の土を求めて日本全国を巡り、この瀬戸を選んで陶芸を始めたと言われています。
焼き物が身近にある環境で生まれ育った竹内は、サラリーマンを経て愛知県窯業職業訓練校で改めて陶芸を学んでいく中で、次第に夢中になりました。
その後、二代目加藤春鼎(しゅんてい)に師事、1982年に独立、築窯してオリジナルの器「炻器」を立ち上げました。
特徴
力強さとのびやかさのある陶器
瀬戸焼は陶器・磁器のどちらも有名で、その種類の多さが特徴です。
磁器は白く美しい素地に釉薬をかけ、焼成することで色とりどりの文様や絵柄を表現します。
加藤四郎左衛門景正(藤四郎)加藤藤四郎は陶器の祖としてその技を遺しており、作品には力強さと繊細さが秘められていると言われます。
二代目加藤春鼎は「引出し黒」という技法を得意としており、鉄釉を施して焼成中に窯から引出し、急速に冷やすことでより一層深い黒色が生まれるというものです。
竹内はその技術を活かしながらオリジナルの作陶をしており、釉薬をかけずに高温で焼成する「黒い焼き締めの器」が特徴です。
使うほどにしっとりと味わい深くなることから「育てることのできる器」とも呼ばれています。
ひとつひとつ出来上がりが異なる唯一無二の作品と言えます。

お客様へ
「何を載せようか」とワクワクして下さい。
ブランド名の「炻器」とは、焼き締めの器のことです。
釉薬をかけずに高温でじっくりと本焼きしたものですが、窯で焼いていると自然の作用で予想もしていなかったような味わい深い器が出来上がります。
ひとつひとつ焼け方も違うので、どれも同じものは二つとない個性が詰まっています。
焼き締めの陶器は、コンコンと叩くと高く清涼感のある音がするため、夏の食卓にピッタリです。
また、黒くて趣のある独特の佇まいは、落ち着いた秋や冬のおもてなしにも存在感を発揮します。
使い込むほどに艶感が増し、しっとりとした風合いが生まれるので、ぜひ炻器の魅力を手に取って感じていただきたいと存じます。
受賞歴
1982年 日本伝統工芸展 (1985~1988、1994)
1985年 長三賞陶芸展長三賞
2002年 アジア太平洋地区国際現代陶芸招待展 (台湾)
2005年 韓国世界陶磁ビエンナーレ国際公募展特別賞
2016年 現代茶陶展TOKI織部奨励賞 (土岐市)
プロデューサー
「日本に眠る才能」の価値をもっと多くの人に
■J Flavor
地元に、世界に、社会に笑顔を。
私たち J Flavor(ジェイ・フレーバー)は、日本が持っている伝統、技術、感性など様々な才能を掛け合わせ、新しい価値を創り出す工芸プロデュース集団です。
日本が持つ才能の素晴らしさを世界中の人に知ってほしい。
日本製品の価値を通じて、全ての人が笑顔でいられる社会を目指して。